公益財団法人 島根県暴力追放県民センターでは、 暴力団の絡む様々な相談を受付ています。お気軽にご相談下さい。
近年、暴力団の勢力が減衰していく中、暴走族の元構成員や暴力団の元構成員等を中心として、繁華街・歓楽街等で活動している準暴力団に加えて、新たな特徴を有する「匿名・流動型犯罪グループ」が台頭し、治安対策上の脅威となっています。匿名・流動型年犯罪グループは、組長の統制の下に、地位の上下によって階層的な構成となっているのに対し、各種資金獲得活動により得た収益を吸い上げている中核部分は匿名化されており、SNSや求人サイトでを通じなどして緩やかに結びついたメンバー同士が役割を細分化させ、その都度犯罪実行者を募集して応募者を末端の実行役として「使い捨て」にするなど、メンバーを入れ替えながら多様な資金獲得活動を行っています。そのため、組織の把握やメンバーの特定が容易ではないという特徴を有しています。
また、匿名・流動型犯罪グループは、特殊詐欺をはじめ、組織的な強盗や窃盗、違法なスカウト行為、悪質なリフォーム業、薬物密売等の様々な犯罪を敢行し、その収益を有力な資金源としているほか、犯罪によって獲得した資金を風俗営業等の新たな資金獲得活動に充てるなど、その収益を還流させながら、組織の中核部分が利益を得ている構造がみられます。匿名・流動型犯罪グループの中には、その資金の一部が暴力団に流れているとみられるものや、暴力団構成員をグループの首領やメンバーとしているもの、暴力団構成員と共謀して犯罪を行っているものも確認されています。暴力団と匿名・流動型犯罪グループは、何らかの関係を持ちつつ、両者の間で結節点の役割を果たす者も存在するとみられています。
匿名・流動型犯罪グループによるものとみられる資金獲得犯罪は、このグループの活動資金の調達につながる可能性のある犯罪をいい、特殊詐欺、強盗、覚醒剤の密売、繁華街におけるみかじめ料の徴収、企業や行政機関対象の恐喝・強要、窃盗、各種公的給付金制度を悪用した詐欺、違法な貸金業や風俗店経営やAVへのスカウト等で労働者供給事業です。そして、主な資金獲得犯罪の検挙人員では、詐欺が過半数を占め、窃盗、薬物事犯、強盗、風営適正化法違反の順となっています。
また、令和6年8月以降、関東地方で相次いで発生したSNS等で募集された犯罪の実行者による凶悪な強盗等、悪質ホストクラブ事犯、組織的窃盗・盗品流通事犯、悪質リフォーム事犯のほか、インターネットバンキングに係る不正送金事犯等のサイバー犯罪に至るまで、近年の治安対策上の課題となっている多くの事犯に深く関与している実態が認められています。
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