理事長あいさつ

　県民の皆様には、平素より公益財団法人島根県暴力追放県民センターの業務各般にわたり格別のご理解・ご支援を賜り、心より感謝を申し上げますとともに、各地域・職域等において暴力団排除活動に真摯に取り組んでいただいている皆様方に対しまして、心から敬意を表する次第です。

　さて、昨今の暴力団情勢は、六代目山口組と神戸山口組の分裂抗争は未だ終結の兆しは見えず、暴力団構成員等は年々減少してはいるものの、暴力団のような組織性はないまでも同じような資金獲得活動をしている半グレなど「準暴力団」が、特殊詐欺、各種支援制度を悪用した不正申請などあの手この手と手口を変えながら資金獲得活動を活発化させているほか、ＳＮＳを通じるなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返し、匿名性の高い通信手段等を活用しながら役割を細分化するなど活動実態を匿名化する「匿名・流動型犯罪グループ」が暗躍し、新たな脅威となっているなど、これまで以上に暴力団組織を含む反社会的勢力の不透明化や資金獲得活動が悪質・巧妙化しております。

　一方、島根県内の暴力団情勢は、六代目山口組傘下の３団体・構成員等約60人が把握されておりますが、令和２年７月に島根県公安委員会による暴対法に基づく、松江市の「警戒区域」の指定と両団体の「特定抗争指定暴力団」の指定は現在もなお継続され、警察による警戒が続いており、全国的な情勢も考え合わせますと決して予断を許されない状況にあります。

　このような暴力団等反社会的勢力を根絶するためには、社会全体が暴力団排除の目標に向かって、「暴力団を恐れない」「暴力団を利用しない」「暴力団に金を出さない」そして「暴力団と交際しない」の「暴力団追放三ない運動＋１」（プラスワン）を継続することが重要です。

　こうした中、当センターも、「暴力団のない安全で住みよい島根県」を目指して、これまで以上に県民の皆様をはじめ、島根県、警察、弁護士会、各種行政機関、地域・職域における暴力団排除組織等との連携を更に深めながら、「暴力団追放三ない運動＋１」の推進と暴力団排除事業を展開していくこととしております。

　今後とも、皆様の一層のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

　令和６（２０２４）年４月

公益財団法人　島根県暴力追放県民センター
理事長　　山口　美紀

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島根県暴力追放県民センター

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